4K上映を見に行ったりしたのだが、残念ながら大ヒットした作品ではない。
北米などでBlu-rayは発売されて入るのでそれは持って入るのだが
これもできれば4K UHDで見てみたい素晴らしい画質だった(Blu-rayも素晴らしい映像だが)
本作は約3時間もある作品で、テレンス・マリックだから当然見る人を選ぶ作品でもある。
しかしここのところ…というか『ツリー・オブ・ライフ』以降の抽象・内省的な
モノローグが続く作品よりかなりわかりやすい作品になっている。
●この映画のナチスと村人の両方から虐げられた夫婦を見て
今の現状と重なるのはもちろんだが、直接的に戦災にあわなかった田舎の待ちでも
このようなことが起きるのだととても恐ろしくなった。
同じマリックでも『シン・レッド・ライン』は、美しい自然を壊し殺しあう人々を見て
もしそこに魂というものがあって、神が見ていたとしたらなんて無関心なのだろうということを
描いて入るのだが、本作は「逆光で広角レンズの画面に人物を中心に置く」映像で
人の内面への距離を縮めつつ、周りの引いた視点も同時で見せることで
本作の神と監督の視点を感じられる。
私はこの撮り方が「VRやGOPROのような画面」と揶揄されることがあるが
監督のコンセプトに沿った画面であると再確認。
(個人的に『シン・レッド・ライン』のアナモフィックレンズも好きだが)
●フィックスサーチライトも、ディズニーに取り込まれてしまったので
このようなことになったのかもしれないが、配信でなくできればじっくりと
腰を据えて見たい作品なので、配信のみになったことはとても残念。
[追記]
iTunesでは4Kでレンタル&購入できると、友人の瀬古さまから教えていただきました。
SDRですがこれは楽しみです。
by suzuki-ri
| 2020-07-13 13:46
| 映画
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