●リマスターされて、前には雪のシーンが青く黒ツブれしていたシーンも階調が豊かになり
雪中のシーン以外の赤カブリが多かった場面も、自然な色合いになっている。
昔持っていたDVDなどは黒も浮いていたが、綺麗なリッチブラックになっているので距離感・立体感も増している。
ただ本作の撮影は映画そのものの過酷さであった為、望遠のシーンなどはピントが甘かったりするところもある。
そこを抜き出せば「あまりいい画質ではない」という意見もあるかもしれないが
撮影素材がそれなのでこれ以上は無理な事。スイッチのケーブルなども凍ってしまい
吹雪な中大変な思いで撮影された作品で、役者の中には製作陣へのクレームや
エキストラは脱走した人もいるという。
日本ならではの無理な上の注文に、実直につきすすむ兵隊たちの悲劇でもあるのだが
むかし本作は良く「成人の日」の放送されていたように思う。
若い人たちに「今もこうなっているんじゃないですか?」と問いかける作品としては
もってこいだと思うが、コメンタリーで春日太一さんなどの収録もあったらなお良かったのに…とも思う。
●完全に余談だが、昔ソフトバンクのCMでお父さん犬の声は欣也さんだが
雪山の回では本作のスコアが使われていたので、不謹慎にも(?)笑ってしまったが。
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TETU
at 2019-04-18 10:39
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本作は日本映画専門チャンネルで、リマスター前の作品と後の作品の両方を見てますが、以前のものが潰れがあまりに酷かった為か、リマスター版は別物になってますね。おそらくBDならば放送版よりさらに高画質になってると思われますが、ただ私はこの映画は悲壮感が漂い過ぎていて、個人的には何度も見返したいような作品ではないので、リマスター放送時のダビング保存は敢えてしませんでした。
私は映画は好き嫌いが激しいのですが、とりわけ戦争絡みの重苦しい映画は苦手です。今度UHDで出た「シンドラーのリスト」なども映画館では深く感動した傑作でしたが、ソフトではいくら高画質にレストアされていても、買ってまた観ようとは思わないんですね。けっきょく私がソフトをコレクションするか否かは、「何度も見たいかどうか」が判断基準になっています。画質にうるさい私ですが、それより内容の好みが優先するのは、まあ当たり前のことかもしれませんね。
私は映画は好き嫌いが激しいのですが、とりわけ戦争絡みの重苦しい映画は苦手です。今度UHDで出た「シンドラーのリスト」なども映画館では深く感動した傑作でしたが、ソフトではいくら高画質にレストアされていても、買ってまた観ようとは思わないんですね。けっきょく私がソフトをコレクションするか否かは、「何度も見たいかどうか」が判断基準になっています。画質にうるさい私ですが、それより内容の好みが優先するのは、まあ当たり前のことかもしれませんね。
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suzuki-ri at 2019-04-18 11:56
TETUさん:本作は助かった部隊も、そのあとの日露戦争で全滅という
どっちに転んでも悲劇しかない作品ですが
日本の険しい風景に、芥川也寸志さんの音楽が乗ることで
叙情感が増しているのと、撮影裏話(主に木村大作さんですが)など含めて
好きな作品です。
私も好きな作品や傑作だと思うものでも、ソフト購入をためらうものがあります。
最近ではビグローの「デトロイト」がその1本ですが
半年か年に1回くらい見直して「やっぱり重いなぁ……」と気分が凹むというのを
繰り返しています(マゾなのか?)
逆に映画としては壊れているけれど、1シーンだけ見たい
この女優さんがでているから…で買ってしまうのも多々ありますが。
どっちに転んでも悲劇しかない作品ですが
日本の険しい風景に、芥川也寸志さんの音楽が乗ることで
叙情感が増しているのと、撮影裏話(主に木村大作さんですが)など含めて
好きな作品です。
私も好きな作品や傑作だと思うものでも、ソフト購入をためらうものがあります。
最近ではビグローの「デトロイト」がその1本ですが
半年か年に1回くらい見直して「やっぱり重いなぁ……」と気分が凹むというのを
繰り返しています(マゾなのか?)
逆に映画としては壊れているけれど、1シーンだけ見たい
この女優さんがでているから…で買ってしまうのも多々ありますが。
by suzuki-ri
| 2019-04-17 16:47
| DVD・ホームシアター
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