●昨日は「レッドオクトーバーを追え!」だったが今回はシリーズ3作目の「今そこにある危機」
単品発売で手頃だったのでスペイン盤4K UHDを購入。しっかり日本語字幕/吹き替え収録。
スマホのカメラの調子が良くなく、4Kなのに画面ボケボケで申し訳ないです。
スペイン語だとさっぱり分からずだが、これもデザインは日本盤も基本一緒。ドナルド・モファット演じる大統領の友人家族が、海上のクルーザーで惨殺され
それに麻薬カルテルが関わっていたことで部下たちに「お前たち。私が言いたいことはわかっているよな…」というまぁ今の日本の政治家とかと同じような事で進むのはトム・クランシーの原作よりはかなり簡単な導入部になっている。そして、大統領補佐官、CIA作戦担当副長官らが麻薬カルテルへの秘密作戦へ参加するリクルートをする。スナイパー役のレイモンド・クルスはこの時期特殊部隊とかの役が多かった(『ザ・ロック』とか)そしてCIAが裏で作戦を知らずにジャック・ライアンは「軍は送りません」と語った後に…ブラックホーク2機が現地へ向かう…というシーンは、ホーナーのスコア含め見事な演出で、映画でもまだ珍しかったブラックホークの登場に熱くなった。
CIA工作員のジョン・クラークはウィリアム・デフォー。「プラトーン」の兵士も印象的だったが、工作員のリーダーとしてその後、彼を主役としたシリーズも作られるようだったが…。俯瞰のブラックホーク勇姿。ここはBDよりかなり暗めな印象で、暗部よりな画面作り。BDの方が画面は明るいが黒は浮いているという感じなので「レッドオクトーバー」と同じくモニターの調整が必要だ。ここも画面ボケボケで申し訳ないですが、CRTモニターなど、コンピューターが映るシーンは全体的に時代を感じさせるのはしようがない。この「あなたの戦争がスタートした」とコーヒーを飲みながら淡々と見つめるシーンが恐ろしい。小説とは違い、結構現地にライアンが行くシーンが増えているR.P.G.が出てくる作品は過去もあったが、本作は色々な角度からの攻撃があり逃げ場のない車両の修羅場が緊迫感ある。「スマートボム」による攻撃だが、このような明るい画面は4Kの精細さがよくわかる。火の粉の輝きもHDR効果が出ていると思う。ハリソン・フォードと「ミッション:インポッシブル」でのキトリッジ役を演じたヘンリー・ツェニーとの対決は、やはりPC環境の古さが出てしまうのだが
吹き替えだとよりセリフのやりとりが掴みやすく面白い。
と、ここまで画質・音質にはほとんど触れずにいたが、基本「レッドオクトーバー」よりは屋外シーンが多いので 画面は明るいのだが、暗いシーンが急に黒に落ち込む感じが私のモニターだとあったので 結構調整が必要かもしれない。明るい場面は4Kらしく輪郭も丁寧で、粒子感も適度に出ている好ましい画質なのだが このシリーズ全体がこのような感じなのかもしれない。 音響もATMOSには対応していないのも残念。 R.P.G.による閉鎖された所での立体音響がイマーシブで聴きたかった。
●個人的にはこのシリーズでは一番好きな作品だが、BDから劇的に変化したかと言われると難しい。
比較するとやや輪郭が太めだったBDよりは4Kの大画面で見るには丁寧になっているのは確かだが
年代含めてこの頃の作品の4K UHDの限界点も感じた。
ただ作品としては原作からかなり改変されているものの、ジョン・ミリアスが関わっているので
ハリソン・フォードとウィリアム・デフォーの熱くなる救出劇など
娯楽作品として楽しめるし、ポリティカルフィクションとしても「政治の世界で踊る」事の
恐ろしさも感じられる良作だと思う。