●UK盤 4K UHDの「マトリックス」が届いた。UHD+BDとも日本語字幕・吹き替え入りなのだが
やっぱり今回の色の方向性はどうなの?と思ってしまった。
詳しくは下の http://caps-a-holic.com/ のリンクから、様々なシーンを見比べて欲しいのだが
あの映画のキーカラーでオープニングのタイトルやザイオンの世界はグリーンだった。
オープニングの文字の色は、昔のPCがグリーンモニターだったのもあり
(シャープのMZ-80とか、他にもビジネス用とかはだいたいグリーンだった)
それを感じさせるコンピューターの世界を意識させる絶妙な色合いだったが
解像度やコントラストなどは4K UHDが優れているが
いわゆる普通にコントラストがきつい色合いになってしまっている。
この先に2、3作目も出るようだが特に2の仕上がりが心配だ(様々なシチュエーションで色合いが変わるし)
●前にも書いた事だが「プライベートライアン」も4Kになって色合いが変わって、もとにあった異様さは後退したように思えたが
監督の意図なのか、撮影監督がちゃんと関わっているのかちょっと疑問な4K盤がここ最近多いかも。
しかし日本ではまだアナウンスないのも気になるが…。
●この辺りはリドリー・スコットやジェームズ・キャメロン(T2は色々あったが)、フィンチャー、ゼメキス、テレンス・マリックなどは
ソフトにも結構撮影監督含めて管理しているので「これが正解なんだから文句あるか」なので納得できるけれど。
●「デッドプール」の4Kを見たのだが、これが意外と言ってはなんだがBDよりかなり綺麗になっていて驚いた。
BDにあったザラザラしたものが払われているのに、ディテールも甘くなってなくていい仕上がりに感じた。
ただもともとそんなに細密なディテールではなかったのだが、BDにあった圧縮ノイズのようなものが
デッドプールのコスチュームなどを汚していたがそれがなかったのが嬉しい。

「マトリックス」についてはまだUK版が届いていないので具体的なコメントは控えますが、UHDは全般的に色の管理はしっかりやってるように思ってましたので、今回オリジナル(?)と大きく懸け離れたつくりになってるとしたら残念ですね。ただ、ここで問題なのは、前の「メッセージ」のように撮影監督のイメージ通りの画に作られてもUHDとしてどうなのかというディスクもあり、色調についての最終的な責任や権限を監督に任せきりにしてもいいのかという疑問もあります。
もしかしたら今回の「マトリックス」は逆に監督が参加せず、マトリックスをあまり知らない世代のオペレーターが半ば自動的な色の調整をやったのかもしれませんが(まさかそんなこともないと思いますが)、前回の「ジュラシックパーク」の「赤み」についても同様、複数の技術者のチェックは常に必要だなと思った次第です。
もしかしたら今回の「マトリックス」は逆に監督が参加せず、マトリックスをあまり知らない世代のオペレーターが半ば自動的な色の調整をやったのかもしれませんが(まさかそんなこともないと思いますが)、前回の「ジュラシックパーク」の「赤み」についても同様、複数の技術者のチェックは常に必要だなと思った次第です。
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TETUさん:届く前に色々と書いてしまいまして申し訳ありませんでした。
個人的には「マトリックス」公開時やDVD、BDを見てきていると
結構色の変化があって驚いたのもありますが、CGの解像度などは
逆に2、3(特に2の人のCGは公開時も?となりました)が不安な作品でもあり、
1はまだわりかし実写パートが多いので、その実写部分のディテールなどは
4Kとして約20年前の作品としては出ていると思いました。
実際に作品が公開されてそれが監督の意図なのだろうと思ったら
あとで予算など色々な制約で、実はもっとこうしたかったって映像も過去にはあるので
そのあたりがオペレーターと製作者のコンタクトが取れているかは重要ですね。
個人的には「マトリックス」公開時やDVD、BDを見てきていると
結構色の変化があって驚いたのもありますが、CGの解像度などは
逆に2、3(特に2の人のCGは公開時も?となりました)が不安な作品でもあり、
1はまだわりかし実写パートが多いので、その実写部分のディテールなどは
4Kとして約20年前の作品としては出ていると思いました。
実際に作品が公開されてそれが監督の意図なのだろうと思ったら
あとで予算など色々な制約で、実はもっとこうしたかったって映像も過去にはあるので
そのあたりがオペレーターと製作者のコンタクトが取れているかは重要ですね。