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DVD・ホームシアター

4K UHDで生まれ変わった「バットマン・ビギンズ」は35mmフィルムの可能性を見せてくれた。

●「バットマン・ビギンズ」の4K UHDが届いた。本作は35mmで撮影でノーラン作品としても
 初めてメジャーな娯楽作を手がけたので不安もあったが、結果を先に書くと4K UHDで生まれ変わった。
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「ダークナイト」のIMAXシーンみたいのを期待するとアレだが、BDもワーナーの初期だったので
VC-1収録で、暗部の浮きもきになる仕上がりだったが
フィルム粒子も過度に主張しないが、ディテールも甘くはなく35mmの可能性を感じた。
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リーアム・ニーソンはこの頃は「キングダム・オブ・ヘブン」のゴッド・フリーなど
師匠な役がつずいていたが、クリスチャン・ベイルとともに若いなど。
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全体のコントラストがいい。黒もしっかり沈むし、この写真では飛んでいるが
明るいところまでのグラデーションも綺麗に続く。
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こういうフレアや逆光のシーンが特に美しい。全体にオレンジがかった色調で
「ダークナイト」以降のノーラン作品より若干カラフル。
黒い室内の中に光るバットタンブラーの計器などが格好いい。
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バットタンブラーの立体感も塗装の質やテカリ具合もとても官能的で素晴らしい。
ステルスとランボルギーニとタンクを合わせたようなデザインは、これ以前のバットマンカーとは
違う兵器的アプローチがとても格好良かった。
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●久しぶりに煮直して「ダークナイト・ライジング」はこれのリメイクみたいな作品だなとも感じた。
 確かにこの頃のノーランのアクション描写は正直言うとあんまりうまくないし
 CGとのバランスもややCGが浮いているのもあるのだが「人はなぜ堕ちるのか?はい上がる為だ」という
 テーマが明確で感動的だし、改めて見るとバットマンのリブート作品として素晴らしいなど感じた。


●4K UHDとしてこれ以降のノーラン作品と比べると画質の点数はやや甘めにつけているが
 それでも35mm作品を4Kにした時に、過度に浮き上がってくるフィルム粒子は
 ノーラン作品全般的に抑え気味で、色もけがなさいのが嬉しい。
 あくまでノッペリとした面ではなく、フィルムの薬品質感が動くのみくらいで
 これなら他の35mm作品も、4K UHDに起こす時にもこういう調整が好ましいのでは?とも思う。

 明日以降に「ダークナイト・ライジング」の感想も書くが
 基本ノーラン作品の4K UHDは全部購入しても損はしないし、4Kモニターがあるなら是非見直してほしい。
 もう普通の劇場以上のものを家庭で簡単に見ることができるすごいソフトだ。

    
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by suzuki-ri | 2017-12-25 09:54 | DVD・ホームシアター | Comments(0)

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