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キングダム・オブ・ヘブン

キングダム・オブ・ヘブンの初日に鑑賞(その1)

やっとキングダム・オブ・ヘブン(以下K.O.H.)の初日。
府中のTOHOシネマで鑑賞する。
色々書きたい事はあるので何回かに分けて。

予備知識無く見たい方には本編にふれているので注意!!

[全体の雑感を短く]
13:10の回。7番スクリーンで鑑賞する。
出来ればTHXの2番で観たかった…(こっちは真下をやってました)
真ん中から後ろのブロックは埋まる位の7分の入り。

大雑把な感想は「漢の映画」だった。
ラブロマンスなんて米粒大位。
全編にわたってシブイ男連中の、それぞれの信念をぶつける
静かながら激しいドラマが展開する。

しかし前半1時間は編集が雑に感じ
展開は早いのに前のエピソードを消化し切れていない
印象が残った。50分のカットが影響しているのかも。
とにかく物語りに「乗りにくい」のだ。
(後で聞いたら相方ここで映画でなく若干『夢』を観てしまう)

主人公が聖地へ着いてから物語は1つにまとまり
流れがスムーズになる。ここからの1時間20分は完璧だ。
リドリーらしい美しい映像も満点。
空撮でのサラセン軍が円を描いてかこむシーンは
鳥肌もののすばらしさだ。
蜃気楼から現れるシーンも今まで観た事ない驚きだ。
物量でなく構図に工夫があり馬の動きが芸術的。

戦闘場面もメリハリつけるために
省略できる所はしっかりカットし最後の城攻めを盛り上げる。
戦闘シーンはやや悲しげで「神の目線」で撮っている。
個人的にはテレンス・マリックのシン・レッド・ライン的に感じた。

最後のサラセン群20万のエルサレム攻め。
夜間の投石機の攻撃。予告でも驚いたが
今までの映画で観た事ないスピードと弾道が
ミサイルのように城を襲う。そして夜が空け
巨大なヤグラと20万の軍隊との攻防は
CGのカットペーストのスケール感ではなく
生の質感と、工夫されたカメラアングルで
昨年公開された歴史大作ものの全てを凌駕する迫力。
LOR「王の帰還」のスケールも凄かったが
クリーチャーではない、生の人間が
無数に様々な場所で戦いを見せる迫力は凄まじいの一言。
今戦闘シーン撮らせたらハリウッドでは
リドリーの右に出るものはいないのでは?と思う。
痛みを感じる地獄絵と重量感は過去の戦争映画の中でも
トップクラスだ。

最後に苦い形での平和を手に入れる主人公。
現代の世界にも通じるテーマでしめくくられた。
宗教の事に詳しくない私なので
上手く説明できないが、この辺りと音響などは次回に。
(なんか興奮しててまとまらない)
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by suzuki-ri | 2005-05-14 19:09 | キングダム・オブ・ヘブン | Comments(0)

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