人気ブログランキング | 話題のタグを見る

映画

夏に見るべき『思い出のマーニー』と、その劇場での出来事

●『思い出のマーニー』を見てきた。
 本作は少女の成長物語のファンタジーなのだが
 結構ネタバレすると、見る興味を失うかもしれないので
 (実際は知っていてもより楽しめる作品ではあるのだが)
 ストーリーの事は書かないが、背景美術の瑞々しさと
 人物の線画のマッチが心地よく、ここの所
 スペクタキュラーにグリグリ動くジブリ映画に比べると
 実写的にカメラを置いて取ったような
 画面レイアウトが素晴らしかった。

 あと本作はる不思議な要素があるのだが
 これも含めて「夏に見るべき」映画である。
 昨年の夏は「風立ちぬ」、冬は「かぐや姫」と
 ちゃんと上映時期の季節感までマッチさせているのは流石。

 美術に秀でた主人公の、同級生より内気なのに
 ややマセた感とかも絶妙。

 なんとも言えない涼やかな風を感じられ
 特に夏休みの後半に感じられる
 「長かったようだけれどあと少しか…」という
 寂しさとのマッチングもいい。
 劇場を出た後に、後ろ髪を触ったような
 不思議な余韻があるのがいい(結構ネタバレだね)

 

●ただ、昨年末に「かぐや姫」を見に行ったときにも居たのだが
 厄介な観客が今回も居た。
 本作は夜の回だったので、親子連れは少なく
 劇場も半分くらいの入りだったのだが
 「業界人気取り」で鑑賞中に話す輩が2つ隣の席に3人。
 「かぐや姫」の時もそうだったのだが
 「あそこは**さんだ」とか「*****は作画大変そうだよ」とかを
 ボソボソ話しながら見ている。「かぐや姫」も静かなシーンが
 多いので、ボソボソが以外と聞こえて来る。

 本当に本作に関わった人は、こんな失礼な見方はしないし
 関わった人が仮に知っている人だとしても
 なんとも不愉快な見方だ。
 せめて終わった後にファミレスや居酒屋で話せばいいのに
 なんで劇中に業界人ぶった分析を声に出して言うかね。

 アニメ作品を見に行ったときは
 こういうのに出来食わす時があるのだが
 「エヴァQ」の時の上映後「またかよー!」と叫んでいた
 オッサンが居たのは、劇場が明るくなった時だったので
 ちょっと微笑ましかったが。
名前
URL
削除用パスワード
by suzuki-ri | 2014-08-19 12:11 | 映画 | Comments(0)

リドリー・スコットを中心に映画やBlu-ray、ZZ-R(休み)などページです。 FBでリドリー・スコット作品の海外・国内で購入できるBlu-rayを沢山紹介した「Ridley Scott作品のBlu-ray」もやってます。


by suzuki-ri
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31