私の中でBESTな作品。人間ドラマと
役者の魅力、演出、画面の格調高さと
まさに完璧。
ゴッドファーザー PART II
[デ・ニーロのパートが最高]
もう、いまさら粗筋などは説明無用
フランシス・フォード・コッポラ監督の大傑作。
この映画、もちろん先日無くなられた
マーロン・ブランド主演のパート1も傑作だが
やはり「パート2」が一番好き。
特に若きドンを演じた、ロバート・デ・ニーロが最高で、
ブランドがやっていた仕種を自然に再現し
なおかつ「家族の父親」としての
優しさをより魅力的に演じている。
親兄弟が殺され、イタリアの移民の中に紛れ込み
アメリカに子供の時にやってきて
いきなりの天然痘検査での隔離、職の問題等
新天地での生活も順調とは言えなかったが
偶然知り合った仲間と「新たな仕事」を始めるようになって行く。
もちろんアル・パチーノやロバート・デュバル、
タリア・シャイア、ダイアン・キートン…と
今や一流どころが見事な演技を見せる。
哀しく弱い兄を演じたジョン・カザールが
特に素晴らしく人間的弱さを見事に演じている。
ラストの湖での暗殺のシーンは
静かに押さえた感じが見事。
スコアは前作のニーノ・ロータの曲を引き継いだ形で
カーマイン・コッポラにバトンタッチしているが
前作より音楽のバリエーションが増え
オリジナルもカーマインなりのアレンジが良い出来。
[DVDとして]
全体にアンバーな色調で、光が柔らかく
顔の影が黒く潰れる(これは計算)という
独特のトーンを、74年の作品としては
かなり再現していると思う。
LDの時より、黒がしまった感じで浮きにくく
LDの黒がBlack100%なら、DVDはリッチブッラック
という感じ。
ノイズやゴミも見受けられるが
画面を汚すほどではない。
音声はドルビーデジタル5.1chと、吹き替えが入っているが
5.1chはやや銃声や、祭りの花火等の音が協調され過ぎているかも。
以前のモノラルの方が合っているような気がするが
これはLDで鑑賞した記憶が長いからかもしれない。
その変わりセリフやBGMは鮮明になっているのが嬉しい。
[その後のGFとコッポラ]
ゴッドファーザーはその後90年代に入りパート3が作られた。
ヒロインの拙さや、展開が全2作の良い所取りの
消化で終わってる等、前2作ほどの評価は得ていないが
それでもあまたある「このジャンル」の映画としては
抜群の出来だ。ラストのオペラと暗殺シーンの細かい
構成は本当に見事。
公開の時はスコセッシの「グッド・フェローズ」の
絶賛に隠れてしまったのが残念。
(グッドフェローズとカジノは、90年代の傑作)
コッポラはこの後、「カンパセーション」が評価されるが
問題作「地獄の黙示録」で映画共々泥沼にはまり
「ワン・フロムザハート」「コットンクラブ」の興行的失敗。
その間「アウトサイダー」や「友よ風に抱かれて」など
小品で佳作もあったが「ドラキュラ」が興行で潤おうまで
厳しい状態だった。「レインメーカー」は良作だったが
その後監督していない。
リバイバルで公開されたGFと黙示録だけでは寂しい。
新作を劇場でまた見てみたい。
役者の魅力、演出、画面の格調高さと
まさに完璧。
ゴッドファーザー PART II
[デ・ニーロのパートが最高]
もう、いまさら粗筋などは説明無用
フランシス・フォード・コッポラ監督の大傑作。
この映画、もちろん先日無くなられた
マーロン・ブランド主演のパート1も傑作だが
やはり「パート2」が一番好き。
特に若きドンを演じた、ロバート・デ・ニーロが最高で、
ブランドがやっていた仕種を自然に再現し
なおかつ「家族の父親」としての
優しさをより魅力的に演じている。
親兄弟が殺され、イタリアの移民の中に紛れ込み
アメリカに子供の時にやってきて
いきなりの天然痘検査での隔離、職の問題等
新天地での生活も順調とは言えなかったが
偶然知り合った仲間と「新たな仕事」を始めるようになって行く。
もちろんアル・パチーノやロバート・デュバル、
タリア・シャイア、ダイアン・キートン…と
今や一流どころが見事な演技を見せる。
哀しく弱い兄を演じたジョン・カザールが
特に素晴らしく人間的弱さを見事に演じている。
ラストの湖での暗殺のシーンは
静かに押さえた感じが見事。
スコアは前作のニーノ・ロータの曲を引き継いだ形で
カーマイン・コッポラにバトンタッチしているが
前作より音楽のバリエーションが増え
オリジナルもカーマインなりのアレンジが良い出来。
[DVDとして]
全体にアンバーな色調で、光が柔らかく
顔の影が黒く潰れる(これは計算)という
独特のトーンを、74年の作品としては
かなり再現していると思う。
LDの時より、黒がしまった感じで浮きにくく
LDの黒がBlack100%なら、DVDはリッチブッラック
という感じ。
ノイズやゴミも見受けられるが
画面を汚すほどではない。
音声はドルビーデジタル5.1chと、吹き替えが入っているが
5.1chはやや銃声や、祭りの花火等の音が協調され過ぎているかも。
以前のモノラルの方が合っているような気がするが
これはLDで鑑賞した記憶が長いからかもしれない。
その変わりセリフやBGMは鮮明になっているのが嬉しい。
[その後のGFとコッポラ]
ゴッドファーザーはその後90年代に入りパート3が作られた。
ヒロインの拙さや、展開が全2作の良い所取りの
消化で終わってる等、前2作ほどの評価は得ていないが
それでもあまたある「このジャンル」の映画としては
抜群の出来だ。ラストのオペラと暗殺シーンの細かい
構成は本当に見事。
公開の時はスコセッシの「グッド・フェローズ」の
絶賛に隠れてしまったのが残念。
(グッドフェローズとカジノは、90年代の傑作)
コッポラはこの後、「カンパセーション」が評価されるが
問題作「地獄の黙示録」で映画共々泥沼にはまり
「ワン・フロムザハート」「コットンクラブ」の興行的失敗。
その間「アウトサイダー」や「友よ風に抱かれて」など
小品で佳作もあったが「ドラキュラ」が興行で潤おうまで
厳しい状態だった。「レインメーカー」は良作だったが
その後監督していない。
リバイバルで公開されたGFと黙示録だけでは寂しい。
新作を劇場でまた見てみたい。
by suzuki-ri
| 2004-11-02 11:10
| DVD・ホームシアター
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