●先日にも書いたのだが、日本語吹き替えより字幕で見たかったので、ユナイテッド豊島園のレイトショーで「ピーターラビット」を見てきた。
(ややネタバレありなのでご注意を)
結構爆笑しているところもあったし、終わった後にもお客さんが口々に「面白かったね」と話しているのはいい気分だった。
「ハックス将軍」ことドーナル・グリーソンとピータの戦いは、一歩間違えれば…いやかなり「殺し」にかかっているし
このグリーソンがかなりの変人で、Harrodsの社員なのだが出世できなかったことに怒り狂い
こともあろにHarrodsのキャラクターであるクマをボコボコに殴るという暴挙に出る。
これを許したHarrodsも懐が広いというか、全体に割とシャレにならないブラックなギャグが多い。
そして私の好きな「パディントン」と同じくイギリス観光映画にしっかりなっていて、都会から田舎まで全てを一気に見せてくれるのも嬉しい。
個人的にストーリー運びは、リドリー・スコットの「プロヴァンスの贈り物」と同じで
相続することになった家を高く売ろうと考えるのだが、現地の女性と知り合って…という王道なパターン。
それに割って入ってくるのが、先にその場所に居たのだから私の土地だと、ピーターたち動物軍団が戦いを挑んでくる。
それを時折絵本の絵を挟んでくるところがとてもうまいし感動もさせてくれる。
天丼ギャグも多いし、しれって普通なら死んでる…というのは「ホームアローン」の1に近い。
●ただ、これってお子様連れには親の指導はとても必要な作品で、子供が楽しんでやりそうな一歩間違えば大怪我・死んでしまうくらいの事も多く
電気でのいたずらなどもそうだが、一番は「食べ物アレルギー」の危険性だ。
グリーソンはブラックベリー・アレルギなのだが、それを知ったピーターたちはブラックベリーで攻撃してくる。
そして口に入ってしまい、アナフィラキシー症状になってしまう。たまたま薬を持っていたのでなんとか助かるが
海外でピーナッツバターで死んでしまった子供もいたりしたので、ここはさすがにやりすぎたと監督も後で謝罪している。
私も「エビ」のアレルギーが30代からでてきたので、海老せんでも痒くなってしまうが
呼吸困難になってしまうくらいの症状が出てしまうので恐ろしい事だ。
ただ、イギリスのコメディって昔から「死」とか「不謹慎」なギャグを結構しつこくやる文化なので
まぁこれも「わかってやっている事」なのだろうが。
●作品的には楽しめたのだが、個人的には異文化の和解をちゃんと描いてくれた「パディントン2」の方が好きかなと。
ただおそらくこの映画もソフト出たら買いたいのだが、海外で4Kも出ている「パディントン」ですら日本ではBDまでなおで
4K盤 UHD(日本語字幕ない)が取り寄せようかなとも。
●しかし、本編の前に予告でやっていた「クリストファー・ロビン」はクマのプーさんの彼が大人になって
疲れている時に、結構こちらも「老けて」しまったプーさんと出会うのだが…「イギリス人。クマ好きだな!」な作品。
ある意味ヒーローもの連発みたいなのにも近くていい事なのかどうなのかとも複雑な気分。
[どれも日本語字幕はないですが、日本のアマゾンでも買えます]
[パディントン2]
by suzuki-ri
| 2018-05-24 10:18
| 映画
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