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DVD・ホームシアター

新旧「未知との遭遇」を見比べて男女の違いなど +「メッセージ」の画質対策

●新旧の「未知との遭遇」な2本の4K UHDが届いた。
 「メッセージ」は北米盤も持っていたが、もしかしたら画質に改善があるかどうか…と思い日本盤を。
 「未知との遭遇」は北米盤に日本語収録があったのでそちらを。
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 「未知との遭遇」はダグラス・トランブルが関わっている特撮パートと、ドラマパートの画質差があり
 全体的には「E.T.」よりややグレインの目立つ、荒い画質だった。色はBDより出ているし
 光の中のグラデーションもより良くなっているが、まぁ時代を考えるとこんな感じかも知れない。
 ただ、音声はDTS:XやATMOSなどでリミックスも欲しかった。音がキモの作品なので。
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 マット画のコントラストもいいし、マザーシップもディテールは出ているのが、最近の「ブレードランナー」とかが凄すぎたのかな。


●「メッセージ」は結論を先に言うと北米盤と画質は一緒。当たり前と言えばそうなのだが
 あの全体のグレーがかった強弱の少ない、光を感じられない画面にはどうも違和感があったし
 日本で劇場で見た時はもっとコントラストが付いている画面だったので。
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 で、プレーヤーのoppo UDP-203に付いている機能で「ターゲット輝度」の調整をしてみた。
 スマホで撮った画面なのでボヤけているのと階調も出ていないが、あくまでイメージとして参考に。
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上のは250nitsと、普段UHDを見る時の場合。雲や光の白さが出ていないし
地表の緑もまったく見えない。
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こちらは「100nits」にした。
若干白飛びがあるが、劇場で見た時のイメージには近くなった。
地表の緑も見えてきた。

 「メッセージ」はやや吹き替えに違和感もあったのだが、話はすんなり入って来やすいし
 音響がとてもいい仕上がりなので、画質だけ個人的には悔やまれるソフト。


●改めてこの2本を見比べると、時代背景の差や人物の状況、設定の違いなどは多いのだが
 テーマの人間として地球外生命と遭遇した時に、自分の内面へ入り込み
 それを今後の生き方の指標にするところは同じだが、視覚的に五感へ訴えかける「未知との遭遇」に比べて
 「メッセージ」はやや文学的というか詩的な感じがする。

 しかし「自分の夢を叶えて、家族を置いて宇宙に旅だつ」のが男で(未知との遭遇)
 「自分のこれから先の良いこと悪いことも、すべて受け止めて生きていく」のが女性(メッセージ)なのは対照的でもある。
 なんとなく男の夢を追う行為が美化されている感じが、良くも悪くもファンタジーだし
 現実的な問題との背中合わせ(時間軸は壮大なのに)な、現実感は女性的なリアルさを感じる。

 名画座などで、ぜひこの2本をセットで上映したらいいのではと思うのだが。


   
Commented by TETU at 2017-10-18 10:29 x
両作品とも素晴らしい作品だということは十分承知してるのですが、画質にうるさい私としてはどうも納得できかねる作品ですので、つい愚痴が出てしまうのをお許しください(^^)。
「未知との遭遇」はおよその見当は付けてましたが、やはりそうでしたか…。昔の作品ですのでざらつきは覚悟してるのですが、それに輪をかけて粒子を過度に強くする手法に私は疑問を抱いてますので、今回はパスすることにいたします。

それから「メッセージ」については、上の「ターゲット輝度」の写真の調子はなかなかいいですね。それくらいコントラストが出ていれば私は文句なしに絶賛したのですが、劇場ではそれに近い調子だったのでしょうか?細部を見れば高精細な画が出てたことは見抜いてましたが、あのコントラストでは私的には最低の評価しかできなかったのは残念です。まずないとは思いますが、将来リマスターで作り直してくれるなら、ぜひ買い直ししたいソフトです。
Commented by suzuki-ri at 2017-10-18 13:47
TETUさん:両作品とも画質には色々問題あるのが……ですね。
「未知との遭遇」はコントラストが強いシーンになると、粒子感はより強調されるのですが
発色自体は比較的良かったので残念です。

「メッセージ」の劇場で見た時は、ターゲット輝度で補正したくらいだったです。
なので北米盤見た後に晴ればれとした気分になりました。
全体的に内面を描写する暗いシーンとの対比があって良かったのですが
なんでソフトはあの全編曇りなのかが解せないですね。
ラストのすべてを受け止めるシーンなど、光がさしてほしいところなのに
曇天のままですから作品の意図としてはどうなんだろうと。

UHDが何年販売されるかはわかりませんが、リマスターしてほしい作品です。
Commented by suzuki-ri at 2017-10-18 14:14
TETUさん:追伸ですが「メッセージ」の撮影監督ブラッドフォード・ヤングの
グローリー/明日への行進 (2014)のソフトも、「メッセージ」に近い感じでした。
劇場で見た時は、もっと空などはヌケが良かったのですが
この撮影監督の好みなのでしょうか?
下はBlu-ray.comのスクリーンショットです。
http://www.blu-ray.com/movies/Selma-Blu-ray/122431/#Screenshots
Commented by TETU at 2017-10-18 15:46 x
情報をありがとうございます。参考になりました(笑)。
今度の「ブレードランナー2049」の撮影監督は「ボーダーライン」の時と同じ人のようなので期待しています(^^)。それにしても、絵作りの裁量権は撮影監督が持ってて、監督は口出しができないんですかね?
ちょっと疑問ですね。
Commented by suzuki-ri at 2017-10-19 09:33
TETUさん:撮影監督と監督が揉めることもありますが、ソフトは「映画作品」なので
監督の意向を見たいですね。「メッセージ」は監督がこの画質を望んでいるかは不明ですが。
まぁ、「フレンチコネクション」みたいに監督が暴走してBlu-rayを作って
あとで、撮影監督の指示でリマスターしたものもありますが。
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by suzuki-ri | 2017-10-18 09:55 | DVD・ホームシアター | Comments(5)

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