DVD・ホームシアター

4K 60fpsの驚異の映像 アン・リー作品「ビリー・リンの永遠の一日」UHD環境なら是非!

●「ライフ・オブ・パイ」でも驚異の3D映像を見せてくれたアン・リー監督の最新作
 「ビリー・リンの永遠の一日 Billy Lynn's Long Halftime Walk」の4K UHDが北米で発売されて届いた。
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 本作が凄いのは軍用カメラを使い4K 120fpsで全編撮影したこと。
 当然それをかけられる劇場は数えるほどしかないないが2D 4K 120fpsと3D 4K 60fpsなどで
 公開されたらしい(このUHDソフトには3D版も付いている)
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 HDR効果も望めそうな映像満載だが「ホビット」のハイフレームレート(48fps)とはまた違った
 CGをあまり全面に使っていない戦争シーンとアメリカの風景で、それを映画の撮り方で60fpsで動くのだから
 ある意味今まで見たことない映像が続く。
 アメリカン・フットボール会場の花火をパンするシーンも、ジャダーがなく
 かといってテレビ側でフレーム補間(モーションフローなど)したような違和感はないため
 異様にディテールが目に焼きつくのが不思議な感覚。
 モーションフローだと、普通に人が動いているのに均一な滑らかさになるので
 CGモデリングしたみたいに見えるが、本作はそれが無くただ滑らかなのが特徴。

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 このシーンの直後に奥の兵士が本当に「血霧」になる場面も、まさに自分が目の前で
 でくわしたような緊張感とショッキングなシーンである。
 
 
 我が家の2Kモニターでも、4K UHD版を再生するとモニターの性能が上がったんじゃないかという
 ちょっと異質な映像が出てくる。これを美しいと捉えるか「ビデオっぽい。4Kのデモっぽい」と感じるかは
 本国でも賛否あったようで、アン・リー自身も「これは映画ではないかもしれない、違う映像体験」だと語っている。
 

 ストーリーは19歳の主人公ビリーが、イラク戦争に出征し所属部隊は帰国後
 英雄扱いを受けることになるが、アメリカンフットボール会場に招待された彼らには
 戦場のトラウマがフラッシュバックする…という、イーストウッドの「父親たちの星条旗」と
 似ているストーリーラインだ(原作はアメリカでベストセラーになっている)

 音声はUHDはATMOSも収録なので、4Kの再生環境がある方には必須の作品(ソフト)かもしれない。
 「ハドソン河の奇跡」も全編IMAXで素晴らしかったが、本作の映像はそれとはまた違った次元で
 今までの概念の「映画の映像」ではないかもしれないが、一見の価値はある。
 作品が好きか嫌いかは別として(個人的にはストーリーは先に書いた「父親たち…」と重なるのでテーマの既視感はあった)


[日本のアマゾンでも買えますが、直接北米から買ったほうが安い場合も]

[原作本]

Commented by TETU at 2017-03-08 13:40 x
フレームレート60Pで見るという事はドラマのビデオを見る感覚と同じなのではと考えてましたが、それとはまた違うんですかね?これは慣れの問題かもしれませんが、映画は24Pで見続けてきただけに、いきなりそれ以上のフレームで見て、果たして映画を観ているような気分になれるのか疑問があります。ちょっと試してみたいような気もしますが、内容的にあまり気を引かない作品なので、どうしたものかと迷っています(^^)。
ところで「マリアンヌ」を少し観ましたが、結論から言うと精細感は「ハドソン川の奇跡」の方が上回っているようでした。ただマリアンヌは8K撮影とはうたってますが、6K撮影との混合でもありますし、レンズの解像力もあることですから、単純に6.5K撮影と8K撮影を比較するのは難しいかもしれませんね。それと「マリアンヌ」の方は本格的な映画風であるのに対して「ハドソン川」はビデオ的な感じで、基本的な画調も違い、やはり総合的な検討が必要なのだなと改めて実感した次第です。機会があったらご覧になってみてください。
Commented by suzuki-ri at 2017-03-08 14:18
TETUさん:フレームレートが60Pなので、基本はドラマのビデオみたいではあるのですが
テレビなどの放送で見るものと転送レートの違いもあり、カメラが素早くパンする画面でも
ディテールが崩れないのと、やはり画角はちゃんと映画的な構図な事や、画面の色合いなどは
映画ではありますが、動きだけ妙に滑らかというのが不思議な感じでした。
テレビなどのフレーム補間の妙にヌルヌルした感じとも違いました。
(人の動きですらCGモデリングしたみたいになりますので)

ただ映画として面白いか…はブログでも書きましたがアン・リー作品が好きで
「父親たちの星条旗」が嫌いでなけば…な感じで、時間の交差はありますが
そこまで込み入った作りでなく、比較的シンプルなものでした。
これがテレンス・マリック作品だったら画面と哲学的なナレーションで
トリップできる作品だったかもしれません(笑

マリアンヌが劇場で見たのですが、話もそうですがクラシックな大作映画の画調でしたね。
解像度もそうですが、色合いのコッテリした感じが、フィルムから粒子感をとったような
これまた不思議な印象でした。CGもインビジブル方向でしたので。
ハドソン…はこれをフレーム補間するとよりビデオぽい感じが強まりつつも
楽しめそうですが、マリアンヌは24fpsが良さそうですね。

マリアンヌも映画館では2Kでしたので是非購入したいと思います。
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by suzuki-ri | 2017-03-08 09:57 | DVD・ホームシアター | Comments(2)

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