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リドリー・スコット関連

「ワールド・オブ・ライズ」再見などなど

他に見たい映画もないので「ワールド…」を先日再見。
それほど込み入った脚本ではないが
中東系の顔の見分けが、なかなか難しいので
2度目はその辺をいちいち頭で確認する事無く
ストーリーと画面に没頭できるので、2時間あっと言う間。
初見よりテンポ良く感じたくらい。

とにかく本作で一番儲けた人は
ヨルダンの情報局GDIのハニ・サラームだ。
「私に嘘をつくな」「貴方は礼節をわきまえている」
「彼は感謝するだろう」…と、まるで
ゴッドファーザーのマイケル、いや見た目は
パート3のアンディ・ガルシアみたいだが
マフィアのドンのようで格好良い。

「嘘をつくな」と言いつつ、フェリスから
拷問館と建物を言われ「拷問は何の意味もない」と返すのに
作戦をフイにした工作員へは、しっかり拷問。
しかしそれを「罰」だとクールに決める所なんか
冷たい魅力が凄すぎ。

おかげで、ラッセル・クロウは本当にダメなデブでしかないが
この辺の「脇役が格好良すぎ」なところは
キングダム・オブ・ヘブンと同じか。
ただ本作が、もし削除された場面が多数あったとして
それで長尺版を作ったとしても
作品のテーマや、後半に行く程尻すぼみ&ありがちな展開は
多分変らないだろう。

リドリー・スコットの作品としては
なにかお手軽感がしてしまうが
「アメリカン・ギャングスター」は作り混んだ映画だったので
予定されている「リアル版ロビンフッド」までの
半分の力の映画なのかも。
あと、音楽は印象残らないねぇ。また親分ジマー復活を望む。

本作のパンフレット。800円と高いのだが
中身は充実しており、映画そのものの補足等より
リドリー・スコットのフィルモグラフィー等が
丁寧に紹介されているので、ファンなら買いかも。


ガザ地区侵攻など、きな臭いタイミングでの本作だが
高島屋でやっている「アラビアのロレンス」も
なんとも言えないタイミングだ。



最後に個人的に、リドリー作品のクラス分け。
比較的、全体の完成度や突出した「何か」がある作品は上で
「普通の作品」ほど下へ。

[Sクラス]自分的には傑作。他に替えの効かない作品。
・デュエリスト
・エイリアン(DC版も含む)
・ブレードランナー(総べてのバージョン)
・ブラックホーク・ダウン(EX版も含む)
・キングダム・オブ・ヘブン(DC版のみ。劇場版はA)


[Aクラス]良作。世間とズレている作品が2本入っているが
・テルマ&ルイーズ
・1492 コロンブス(世間的には…だけど自分は好き)
・グラディエーター(EX版含む)
・ハンニバル(これも世間的…だろうが好きなんだからしょうがない)
・アメリカン・ギャングスター(EX版含む)


[Bクラス]監督らしさが無いわけでないが、普通の映画度が高い。
・レジェンド(DC版含む)
・誰かに見られてる
・ブラック・レイン
・白い嵐(AとBの中間の位置に置きたい)
・マッチスティック・メン(映画としては普通に面白い)
・プロヴァンスの贈りもの(映像と意外に男映画というのは好き)


[Cクラス]まぁ、こんなもんでしょ。
・G.I.ジェーン(雇われ映画で、リドリー作品中
       ワースト1にあげる人多いと思うが
       『海猿』とかの製作者は絶対参考にしていて
       口にはしていないぞ。作りが一緒)
・それでも生きる子供たちへ(息子の補助でしょ)
・ワールド・オブ・ライズ

異論反論、多数あるでしょうが自分はこうです。
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by suzuki-ri | 2009-01-06 09:35 | リドリー・スコット関連 | Comments(0)

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